【藤沢市】ついにカウントダウンへ。2026年1月31日閉店の『イオン藤沢店』売りつくしセールと店内で感じる地域の記憶。

2026年1月31日（土）をもって閉店することが公式に発表されている『イオン藤沢店』。併設されていたライフピア専門店の多くが営業終了し、店内では「閉店売りつくしセール」が始まり、いよいよその時を意識させる空気が色濃くなってきました。

現地を訪れると、店内の装飾は通常の売場演出から一変し、閉店に向けた告知や案内が目立つようになっています。

日常の買い物の場であり続けてきた空間が、少しずつ“節目の表情”に変わっていく様子は、多くの来店者の足を止めさせています。

すでにライフピア専門店の多くは営業を終えていますが、一部店舗は現在も営業を継続しています。

かつて専門店が立ち並び、にぎわいを見せていた通路には静けさが広がる一方、最後まで店を開ける店舗に立ち寄る人の姿も見られました。

かつて「りらくる」があった区画は、「お客様休憩所」として新たに整備されています。

ここでは、『イオン藤沢店』のオープン当時の写真や、大庭地区の懐かしい街並みを写した写真が展示される「懐かしの写真展」コーナーが設けられています。

写真の前で足を止め、「この頃よく来ていた」「ここにこんなお店があったね」と会話を交わす姿が印象的です。

また、店内には『イオン藤沢店』への思い出や感謝の気持ちを綴る「メッセージカード」の募集・展示コーナーも展開されています。

日々の買い物、家族との時間、成長の節目など、生活に寄り添ってきた存在であったことが、来店者の言葉から自然と伝わってきます。

ライフピア専門店内にあったパン屋「ロワール光月堂」の区画は、イオンの鏡餅販売コーナーとして使用されていました。

ただ、「イオン藤沢店のご好意で、12月からロワール光月堂のパンを販売できることになった」との告知も掲示されており、日中、パンの販売も実施しているようです。閉店に向かう中でも、地域店舗への配慮が感じられる動きです。

公式発表では、閉店後の跡地について、京成電鉄と共同で店舗建替および複合開発の検討開始が示されています。

具体的な内容や時期については今後の発表を待つ形となりますが、長年親しまれた場所が、次の役割へと引き継がれていくことになります。

「子どもの頃から当たり前にあった」「ここで初めての買い物をした」。そんな声が多く聞かれる『イオン藤沢店』。閉店までの限られた時間は、買い物を楽しむだけでなく、地域の記憶に触れ、感謝を伝える時間でもあります。

売りつくしセールが行われている“いま”だからこそ、足を運び、その空気を感じておきたい場所です。

『イオン藤沢店』はこちら↓